【経済を知りたい人必見!】知らないと損する経済とおかねの超基本1年生 (著)大江 英樹 

今回の紹介する本は、2015年から多くの方に読まれ続け文庫本となった一冊です。この本は、いくつかの大学の授業でも取り入れられ、経済についてわかりやすく、内容が詰まっている一冊となっています。

本書の目的は、『人生において大きな損をしないために経済のしくみを正しくは知ろう』です。

この目的からわかるように経済について詳しくない人でも一からわかりやすく説明しています。正直、この本より簡単に経済について学ぶことをできる本は無いと思います!!

 

 

 

 

 目次

 

 

【印象的な言葉】

本書にはさまざまな経済についてのことが幅広く学ぶことができますが、今回は、2つの事についてピックアップしたいと思います。

 

 

【言葉①】"損をしたくない"と思う気持ちが"損を呼び込む"

 

人生において、常に"選択"をすることを求められます。

例としては、結婚はするのか?、家を持つのか?、就職先は?というようにです。

 

これは、資産形成を行なっていく上でも常に選択の連続です。その上で大切に思っておくことが『"損をしたくない"と思う気持ちが"損を呼び込む"』という言葉です。

心理学の実験によると、人には損をした時の痛みの大きさは得をした時の喜びの2.5倍だと報告されています。(プロスペクト理論

 

この心理状況を理解せずに、資産運用を行ったらどのようになるのでしょうか?

答えは単純で、『損をしたく無い』という感情で、結果的に誤った行動をしてしまうのです。

この言葉を知っとくだけで、ある程度の損失は無くなります。しかし、完全に無くすにはどのようにしたら良いでしょうか?

それは、2つあります。

 

1.経済の基本的な知識を身につけること

2.誰もが陥りがちな心理的な罠にはまらないようにすること

 

この本では、行動心理学を元に心のクセを理解し、損失をなくすことを徹底して解説しております。

 

 

【言葉②】家を買うのは投資です

 

よくこの論争が巻き起こります。『家を買うのが得か、家を借りるのが得か』という問題です。

これに対し、著者は、これに対して完全な答えはなく場合によって結論は、異なると述べています。

 

これを経済から読み解いています。一般的に、企業は経済合理性を加味したら、利益が上がる方向に行動します。仮に家を買うのが得だと結論付けた場合は、あらゆる企業や会社は不動産を買い、賃貸などしないと考えます。

 

しかし、実際には全ての企業は本社のビルをすべて買っているということはありません。借りている会社もあれば、買っている会社もあります。

したがって、この論争には答えがありません。

 

しかし、家を買うにあたってはこの言葉が大切となります。

『家を買うのも一つの投資』

そもそも投資とは、お金を投じて何らかのリターンを得ることを言います。

この考えを元にすると、『家を買う』行為は、お金を投じることにより、『快適な暮らし』を得るという最大のリターンを得ることと同じです。

 

それだけでなく、土地の低下や上昇などのリスクや将来的な交通網などのことを考えなければならなく、一種の不動産投資と言えます。

加えて、この投資は給料の10年分をローンで組む事によりお金を投じます。これは、将来の自分の生活•給料を担保に投資している信用取引と変わりません。

このことをしっかりした上で、家の購入を検討してみるのがいいと思います。

 

【本書の目次】

本書の目次を以下に記します。また、具体例がわかるように、その中のテーマを一つあげておきます。

 

プロローグ あなたが人生で損をしないための「経済とおかね」の話

(第3節 それをしなかったら、いくら儲かったか)

 

第1章 お金を使えば給料は増える

(第4節 買い物は選択肢が多く無い方がいい)

 

第2章 お金を増やす仕組み

(第1節 投資で儲かるのは"不労所得"か?)

 

第3章 お金の流れを知る

(第4節 金利と自分の暮らしの関係)

 

第4章 モノやお金を交換する

(第1章 なぜ、貿易が必要なのか?)

 

第5章 国家が破綻する時

(第2節 税の仕組みを手っ取り早く理解する方法)

 

エピローグ あなたが人生で損をしないポイント

(第2章 将来のことは不確実)

 

 

hanadachang.hatenablog.jp